ことばの遅れが気になったら|言語発達の目安と相談先
「まだ言葉が出ない」「同じ年齢の子に比べて話す量が少ない」――お子さまの言葉の発達が気になると、不安な気持ちになりますよね。言葉の発達には個人差が大きいものですが、適切な時期に専門家に相談することも大切です。この記事では、言語発達の目安と気になったときの対応についてお伝えします。
ことばの発達の目安
ことばの発達は個人差がとても大きく、あくまで「目安」ですが、一般的な流れを知っておくと安心です。
| 月齢・年齢 | 発達の目安 |
|---|---|
| 0〜6か月 | 泣き方に変化が出る、「アー」「ウー」など喃語(なんご)が始まる |
| 6〜12か月 | 「マンマ」「ダダ」など音節の繰り返し、指さしが始まる |
| 1歳〜1歳半 | 意味のある初語(「ママ」「ワンワン」)が出る |
| 1歳半〜2歳 | 単語が増え始め、50語程度に。二語文(「ママ、きて」)が出始める |
| 2〜3歳 | 二語文・三語文が増え、簡単な会話ができるようになる |
| 3〜4歳 | 文章で話せるようになり、質問に答えられる |
こんなときは相談を検討しましょう
以下のような状態が見られる場合は、専門機関への相談をおすすめします。
- 1歳半を過ぎても意味のある言葉がまったく出ない
- 2歳を過ぎても二語文が出ない
- 3歳を過ぎても言っていることが他の人に伝わりにくい
- 話しかけても反応が薄い、目が合いにくい
- 以前出ていた言葉が出なくなった(言葉の後退)
「もう少し様子を見よう」と思いがちですが、気になったときが相談のタイミングです。結果的に問題がなければ安心できますし、支援が必要な場合は早めの対応が効果的です。
ことばの遅れの背景にあるもの
ことばの遅れにはさまざまな原因が考えられます。
- 聴覚の問題:聞こえにくさがあると言葉の発達に影響します
- 発達障害:ASDやADHDに伴う言語発達の遅れ
- 知的発達の遅れ:全般的な発達のゆっくりさに伴うもの
- 口腔機能の問題:舌や口の動きの未熟さ
- 環境要因:言葉かけの少なさ、多言語環境など
- 個人差:特に原因がなく、単にゆっくりなだけのケース
原因によって対応が異なりますので、まずは専門家に評価してもらうことが大切です。
家庭でできること
たくさん話しかける
日常生活の中で、お子さまの目を見ながら、ゆっくり・はっきり話しかけましょう。「牛乳を飲むよ」「お靴を履こうね」のように、行動を言葉で実況するイメージです。
お子さまの「伝えたい」を大切にする
お子さまが指さしや身振りで何かを伝えようとしたら、「ワンワンだね」「欲しいのね」と言葉で代弁してあげましょう。コミュニケーションの楽しさを感じることが、言葉の発達を促します。
絵本の読み聞かせ
絵本はことばの発達に非常に効果的です。お子さまが興味を持つ絵本を選び、絵を指さしながらゆっくり読んであげましょう。繰り返しのフレーズがある絵本は特におすすめです。
相談できる場所
- 市区町村の保健センター:乳幼児健診の結果を踏まえた相談ができます
- 地域の子育て支援センター:気軽に相談できる身近な場所です
- 発達支援センター:専門スタッフによる発達評価が受けられます
- 耳鼻咽喉科:聴覚に問題がないか検査してもらえます
- 言語聴覚士(ST):言葉の専門家による評価と訓練が受けられます
よくある質問(FAQ)
Q. 男の子は言葉が遅いと聞きましたが、本当ですか?
統計的には、男の子の方がやや言葉の発達がゆっくりな傾向があります。しかし、これはあくまで平均的な傾向であり、個人差の方がはるかに大きいです。「男の子だから」と安心せず、気になることがあれば相談しましょう。
Q. テレビやスマホの見せすぎは言葉の遅れに影響しますか?
長時間の一方向的なメディア視聴は、対面のコミュニケーション機会を減らす可能性があります。ただし、一緒に動画を見ながら「あ、犬がいるね」と声をかけるなど、双方向のやりとりを意識すれば、過度に心配する必要はありません。大切なのはお子さまとの直接的なコミュニケーションの時間を確保することです。