保育士から児童発達支援への転職、ベストなタイミングは?
近年、保育士から児童発達支援(児発)への転職を選ぶ方が急増しています。「子ども一人ひとりにもっと向き合いたい」「発達に課題のある子の支援に興味がある」——そんな思いを持つ保育士にとって、児発は非常にやりがいのある転職先です。しかし、いつ転職するのがベストなのか悩む方も多いのではないでしょうか。本記事では、保育士から児発に転職するベストなタイミングや、知っておくべきポイントを解説します。
保育士から児童発達支援への転職が増えている理由
厚生労働省の調査によると、障害児通所支援事業所の数はここ10年で約3倍に増加しています。それに伴い、保育士資格を持つ人材の需要も大幅に高まっています。保育士が児発に転職する主な理由は以下の通りです。
- 少人数制で丁寧に関われる:保育園では20〜30人のクラスを担当しますが、児発では1日10人前後。一人ひとりに目が届く環境です。
- 専門性を高められる:感覚統合、ABA、TEACCH等の専門的な療育技法を学べます。
- 持ち帰り仕事が少ない:保育園で負担だった行事準備や書類作成が大幅に軽減されるケースが多いです。
- 給与面での改善:処遇改善加算が充実している事業所では、保育園勤務時より年収が上がることもあります。
年度末 vs 年度途中、どちらが良い?
転職のタイミングは大きく「年度末(3月退職→4月入職)」と「年度途中」に分けられます。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
| 比較項目 | 年度末(3〜4月) | 年度途中 |
|---|---|---|
| 求人数 | 最も多い(年間の約4割) | 少ないが通年である |
| 引き継ぎ | 自然な形で引き継げる | 園への負担が大きい |
| 賞与 | 冬のボーナスを受け取ってから退職可能 | タイミング次第で満額もらえない場合も |
| 研修 | 4月入職で新人研修に参加しやすい | 即戦力として期待される |
| 競争率 | 応募者が多く競争が激しい | 比較的競争が少ない |
結論として、年度末の転職が最もおすすめです。ただし、年度途中でも良い求人が出ることはありますし、心身の健康を損なっている場合は時期にこだわらず早めに動くべきです。
転職活動を始めるベストな時期
4月入職を目指す場合、転職活動の理想的なスケジュールは以下の通りです。
- 9〜10月:情報収集開始。求人サイトに登録し、気になる事業所をリストアップ。
- 11〜12月:見学・面接。冬のボーナス支給後に退職の意思を伝える。
- 1〜2月:内定獲得、退職手続き。後任への引き継ぎ開始。
- 3月:退職。有給消化があれば活用。
- 4月:新しい職場で勤務開始。
退職の意思表示は、就業規則に従いつつも最低でも2か月前には伝えるのがマナーです。保育園は年度単位で人員計画を立てるため、早めの相談が大切です。
保育士から児発に転職した場合の給与変化
「給与が下がるのでは?」という不安は多くの保育士が抱えています。実際の変化を見てみましょう。
| 項目 | 保育園(常勤) | 児童発達支援(常勤) |
|---|---|---|
| 月給 | 22〜26万円 | 23〜28万円 |
| 年収 | 320〜380万円 | 330〜400万円 |
| 処遇改善加算 | あり | あり(事業所による) |
| 資格手当 | 0〜1万円 | 1〜3万円 |
保育士資格は児発において非常に重きを置かれる資格であり、配置基準上も有利です。事業所によっては保育園時代より年収が上がるケースも珍しくありません。ただし、小規模な事業所では昇給ペースが遅いこともあるため、面接時にしっかり確認しましょう。
転職時に知っておくべき注意点
1. 事業所の運営方針を見極める
児発事業所は運営法人によって療育の方針が大きく異なります。運動特化型、学習特化型、感覚統合型など、自分の関心と合う事業所を選ぶことが長く働くためのポイントです。必ず見学に行き、実際の療育場面を見てから判断しましょう。
2. 加算の取得状況を確認する
処遇改善加算やその他の加算(専門的支援加算、児童指導員等加配加算など)をしっかり取得している事業所は、経営が安定しており給与も良い傾向があります。面接時に「取得している加算の種類」を聞くのは一つの指標になります。
3. 保育士としての経験は大きな武器
保育園での子どもとの関わりや保護者対応の経験は、児発でそのまま活きます。特に未就学児対象の児童発達支援では、保育の知識が直接役に立ちます。自信を持って転職活動に臨んでください。
よくある質問(FAQ)
Q. 保育士の経験が短くても児発に転職できますか?
はい、可能です。保育士資格があれば、経験年数が1〜2年でも児発の求人に応募できます。未経験者を歓迎する事業所も多く、入職後のOJTで療育スキルを身につけていくのが一般的です。ただし、ある程度の保育経験(3年以上)があると面接で評価されやすく、給与も高めに設定されるケースが多いです。
Q. 児発に転職した後、保育園に戻ることはできますか?
もちろん可能です。保育士資格は更新不要の国家資格なので、いつでも保育園に戻れます。むしろ児発での経験は、保育園で発達に配慮が必要な子どもへの対応力として評価されます。実際に児発で数年経験を積んだ後、保育園の「加配保育士」として復帰する方も少なくありません。
Q. 転職エージェントは使った方がいいですか?
活用をおすすめします。福祉系の転職エージェントは非公開求人を多く持っており、自分では見つけられない好条件の事業所を紹介してもらえることがあります。また、面接日程の調整や給与交渉を代行してくれるため、在職中でも効率的に転職活動を進められます。複数のエージェントに登録して比較するのが賢いやり方です。
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