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開業2026-02-056分

児発・放デイの収支シミュレーション

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児童発達支援や放課後等デイサービスの開業を検討する際、最も気になるのが「実際にどのくらい稼げるのか」「黒字化までにどれくらいかかるのか」という点でしょう。本記事では、定員10名と20名のそれぞれのケースについて、具体的な数値を用いた収支シミュレーションを行い、黒字化の目安と収益性を高めるためのポイントを解説します。

収支シミュレーションの前提条件

以下の前提条件でシミュレーションを行います。実際の収支は地域、加算の取得状況、利用率によって大きく変動しますので、あくまで目安としてご活用ください。

  • サービス種別:放課後等デイサービス
  • 営業日数:月22日(土曜含む)
  • 地域区分:その他(地域単価10円)
  • 利用率:開業初期50%→安定期80%
  • 基本報酬単位:定員10名以下604単位/日、定員11〜20名以下573単位/日

定員10名の収支シミュレーション

月間売上(利用率80%の安定期)

項目算出根拠月間金額
基本報酬604単位 x 10名 x 80% x 22日 x 10円約106万円
児童指導員等加配加算187単位 x 176人日約33万円
送迎加算(往復)108単位 x 176人日約19万円
処遇改善加算(I)総報酬の約8.4%約13万円
その他加算家庭連携加算、欠席時対応加算等約5万円
売上合計約176万円

月間経費

項目金額備考
人件費約95万円常勤3名+パート2名(児発管・児童指導員・保育士等)
家賃約18万円50〜80平米のテナント
車両費約6万円リース・ガソリン・保険・駐車場
光熱費・通信費約4万円電気・水道・インターネット・電話
教材・消耗品費約3万円療育教材、おやつ、衛生用品等
保険・会費等約2万円賠償責任保険、協会会費等
会計・システム費約3万円税理士顧問料、請求ソフト等
経費合計約131万円

月間営業利益

売上176万円 - 経費131万円 = 営業利益 約45万円(営業利益率 約26%)

定員20名の収支シミュレーション

月間売上(利用率80%の安定期)

項目算出根拠月間金額
基本報酬573単位 x 20名 x 80% x 22日 x 10円約201万円
児童指導員等加配加算187単位 x 352人日約66万円
送迎加算(往復)108単位 x 352人日約38万円
処遇改善加算(I)総報酬の約8.4%約26万円
その他加算家庭連携加算、欠席時対応加算等約10万円
売上合計約341万円

月間経費

項目金額備考
人件費約180万円常勤5名+パート3名
家賃約28万円100〜150平米のテナント
車両費約12万円送迎車2台分
光熱費・通信費約6万円
教材・消耗品費約5万円
保険・会費等約3万円
会計・システム費約4万円
経費合計約238万円

月間営業利益

売上341万円 - 経費238万円 = 営業利益 約103万円(営業利益率 約30%)

定員別の比較まとめ

項目定員10名定員20名
月間売上約176万円約341万円
月間経費約131万円約238万円
月間営業利益約45万円約103万円
営業利益率約26%約30%
年間営業利益約540万円約1,236万円
初期費用の目安約1,000〜1,500万円約1,500〜2,500万円

定員20名は売上規模が大きい分、スケールメリットが効き、営業利益率も高くなります。一方、初期投資額が大きく、人員確保の難易度も上がるため、リスクとリターンのバランスを考慮して定員を決定しましょう。

黒字化までの期間

開業後の利用率は段階的に上昇するのが一般的です。目安として以下のように推移します。

  • 開業1〜3か月目:利用率30〜50%。赤字が続くことが多い
  • 開業4〜6か月目:利用率50〜70%。損益分岐点に近づく
  • 開業7〜12か月目:利用率70〜80%。安定的に黒字化

損益分岐点は定員10名の場合、利用率約60〜65%が目安です。つまり、1日あたり平均6〜7名の利用があれば収支がトントンになります。黒字化までに最低6か月分の運転資金を確保しておくことを推奨します。

収益性を高めるポイント

  • 加算の最大化:取得可能な加算をすべて算定する。特に処遇改善加算、児童指導員等加配加算、専門的支援加算は取りこぼしやすい
  • 利用率の向上:相談支援事業所との連携強化、体験利用の促進、保護者紹介の仕組みづくり
  • 人件費の最適化:常勤と非常勤のバランスを適正化し、人件費率を55〜60%以内に抑える
  • 多機能型の検討:児発と放デイの多機能型にすることで、午前・午後で異なる利用者にサービスを提供でき、稼働率を高められる
  • 送迎の効率化:送迎ルートを最適化し、少ない車両・人員で多くの利用者を送迎する

よくある質問(FAQ)

Q. 給付費の入金まで何か月かかりますか?

障害児通所給付費は、サービス提供月の翌月10日までに国保連へ請求し、翌々月の末日頃に入金されます。つまり、4月にサービスを提供した場合、最短で6月末の入金です。開業直後は約2か月間の入金タイムラグが発生するため、この期間の人件費・家賃等を賄える運転資金の確保が不可欠です。

Q. 収支シミュレーション通りにいかない場合、何が原因ですか?

最も多い原因は利用率の低迷です。開業直後は認知度が低く、想定通りに利用者が集まらないケースが少なくありません。開業前から地域の相談支援事業所への挨拶回り、自治体の障害福祉課との関係構築、Webサイトでの情報発信を行い、開業と同時に一定の利用者を確保できるよう準備しましょう。次に多い原因は人件費の超過です。開業初期に人員を多く配置しすぎると、利用率が低い段階で固定費が重くなります。

Q. 児童発達支援と放デイ、どちらが収益性が高いですか?

一般的に放課後等デイサービスのほうが収益性が高い傾向にあります。理由は、利用時間が長い(放課後〜夕方+学校休業日は終日)ため基本報酬の単位数が高くなること、対象年齢が6〜18歳と幅広く利用者を確保しやすいことが挙げられます。一方、児童発達支援は未就学児が対象で利用時間が比較的短いですが、1日の利用単価は定員区分によっては高い場合もあります。両方を提供する多機能型が最も効率的です。

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