働き手の方へ・開業
デジタル化・AI導入補助金2026で業務ソフトを導入する — 旧IT導入補助金からの変更点
IT導入補助金は令和7年度補正予算からデジタル化・AI導入補助金2026に改称されました。通常枠の補助率と補助額、クラウド利用料が最大2年分まで対象になること、事務局に登録されたITツールに限られること、令和8年度のスケジュールを公式資料に基づいて整理しています。
「IT導入補助金」で検索すると、2026年の情報にたどり着くまでに古いページをいくつも踏むことになります。制度そのものが令和7年度補正予算から名称を変えているためです。この記事では、現在の名称・枠組み・補助率・締切を公式資料に沿って整理します。制度の解説だけで、特定のソフトの話はしません。
補助の対象になるのは、事務局に登録されたITツールだけです。交付決定の前に契約・導入・支払いをしたものも対象外になります。本記事は2026年9月2日時点の内容です。
IT導入補助金から名称が変わりました
令和7年度補正予算で、IT導入補助金は「デジタル化・AI導入補助金2026」(中小企業デジタル化・AI導入支援事業) に改称されました。実施主体は中小企業庁、事務局は中小企業デジタル化・AI導入支援事業事務局で、申請の入口となるポータルは中小機構のドメイン (it-shien.smrj.go.jp) にあります。改称にあわせて、AIを含むITツールが明示的に対象へ位置づけられました。
古い解説記事や事業者のページには旧名称が残っています。年度と名称、そして締切の日付が公式のスケジュールページと一致しているかを毎回確かめてください。
通常枠の補助率と補助額
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 1/2以内 (賃上げ要件を満たす場合は2/3以内) |
| 補助額 (1プロセス以上) | 5万円以上150万円未満 |
| 補助額 (4プロセス以上) | 150万円以上450万円以下 |
| 必須の対象経費 | ソフトウェア購入費、クラウド利用料 (最大2年分) |
| そのほかの対象経費 | 導入設定・研修・保守サポート等の導入関連費 |
| 通常枠以外の枠 | インボイス枠 (対応類型・電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数者連携枠 |
「プロセス」は業務の区分のことで、いくつの業務プロセスをカバーするITツールを導入するかで補助額の帯が変わります。どのプロセスに当たるかはITツールの登録内容で決まっているため、申請の前に事務局のITツール検索で確認します。
クラウドの月額利用料は最大2年分まで対象
通常枠の必須の対象経費に「クラウド利用料 (最大2年分)」が含まれます。買い切りのソフトだけでなく、月額で使うクラウドサービスも、登録されたITツールであれば補助の対象になり得るということです。何か月分を申請に含めるかは、事業実施期間と契約の形によって決まります。
補助の対象になるのは「登録されたITツール」だけ
ここがこの制度でいちばん取り違えの多いところです。どんなソフトでも補助が出るわけではなく、事務局に登録されたITツールを、登録されたIT導入支援事業者を通じて導入した場合だけが対象になります。登録されていないソフトは、内容がどれだけ要件に合っていても補助対象にはなりません。
使いたいソフトが対象かどうかは、事務局ポータルのITツール検索で調べるのが確実です。ベンダーの説明ではなく、事務局の検索結果で確認してください。
令和8年度のスケジュール
| 項目 | 日付 |
|---|---|
| 交付申請 5次締切 | 2026年9月29日 17:00 |
| 交付決定 | 2026年11月9日 (予定) |
| 事業実施期間 | 2027年4月30日まで |
| 複数者連携枠の締切 | 2026年10月30日 |
| 6次以降の締切 | 未公表 (確定分のみ後日公表とされています) |
1次から5次までの交付申請は一括で5次締切に集約されています。6次・7次の締切は公表されていないため、この記事の時点では「次はいつか」をお答えできません。公式のスケジュールページで最新の状況を確認してください。
事業者側に必要な準備
- 中小企業・小規模事業者であること。児発・放デイを運営する株式会社・合同会社・社会福祉法人は対象になり得ます。
- gBizIDプライムの取得。書類の郵送審査があり日数がかかるため、申請を考えた時点で着手します。
- SECURITY ACTION の宣言。情報セキュリティ対策に取り組む旨の自己宣言です。
- そのほか公募要領で定められた要件 (賃上げ要件を満たすと補助率が2/3になります)。
交付決定前の契約は対象外
交付決定の前に契約・導入・支払いをした場合は補助の対象になりません。導入を急ぎたい事情があっても、この順番は変えられません。締切に間に合わせるつもりで先に契約してしまうと、申請そのものが無駄になります。契約は交付決定の通知を受けてからにしてください。
デジタル化・AI導入補助金2026 (トップ)
中小機構 (中小企業デジタル化・AI導入支援事業事務局)・2026-09-02確認
事業の名称・実施体制・申請の入口を確認します。
デジタル化・AI導入補助金2026 スケジュール
中小機構・2026-09-02確認
交付申請の締切、交付決定の予定日、事業実施期間、次期締切の公表状況を確認します。
デジタル化・AI導入補助金2026 通常枠
中小機構・2026-09-02確認
通常枠の補助率・補助額・対象経費 (ソフトウェア購入費、クラウド利用料 最大2年分) を確認します。
IT導入支援事業者とは
中小機構・2026-09-02確認
補助対象が事務局に登録されたITツールに限られること、登録の仕組みを確認します。
中小企業デジタル化・AI導入支援事業 公募要領の公開
中小企業庁・2026-09-02確認
公募要領の所在と、申請者側の要件を確認します。
よくある質問
児発・放デイは対象事業者になりますか
中小企業・小規模事業者であることが要件なので、事業規模と法人の形態によっては対象になり得ます。ただし、対象事業者に該当するかどうかと、導入したいソフトが登録されたITツールかどうかは別の話です。両方が揃って初めて補助の対象になります。最終的な判断は事務局が公募要領に基づいて行います。
いま使っているソフトの月額は対象になりますか
交付決定の前に契約・支払いをしたものは対象外です。すでに利用中のサービスの継続分をそのまま申請に含めることはできません。扱いの詳細は公募要領と事務局へご確認ください。
6次締切はいつですか
2026年9月2日時点では公表されていません。事務局のスケジュールページに「確定分のみ後日公表」と案内されています。次の締切を待って申請する場合は、公表を確認してから逆算して準備してください。
他の制度 (処遇改善加算の上乗せ区分・業務改善助成金・都道府県のICT導入支援) と並べて確認したい場合は、令和8年度の一覧記事をご覧ください。
令和8年度の補助金・助成金一覧を読む各制度の公式ページへのリンク集と、最新の確認日はこちらにまとめています。
補助金・助成金のまとめを見る