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児童発達支援事業所 開業に必要な資金 — 自己資金・融資・補助金の現実値
児発・放デイの開業に必要な資金を、物件・内装・人材採用・運転資金で完全分解。自己資金の目安、日本政策金融公庫の活用、東京都創業助成金、補助金、6ヶ月の運転資金まで。実例PL付き。
公開: 2026-05-19読了 約9分
児童発達支援(児発)事業所の開業に必要な資金は、定員10名規模で **1,500万〜2,500万円** が目安です。本記事では、内訳・調達手段・補助金活用・6ヶ月の運転資金確保まで、開業1年目の収支シミュレーション込みで完全解説します。
開業資金の内訳(定員10名・東京都の場合)
| 項目 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 物件取得費(敷金・礼金・前払賃料) | 150-300万円 | 坪単価2-4万円・60-100㎡ |
| 内装工事費 | 500-1,000万円 | 指導訓練室・相談室・トイレ整備 |
| 備品・什器(療育玩具・PC・タブレット等) | 100-200万円 | |
| 送迎車両(中古ハイエース等) | 150-300万円 | 送迎ありの場合 |
| 法人設立・登記 | 20-30万円 | 株式会社の場合 |
| 指定申請・行政手続き | 0-30万円 | 行政書士依頼で20-30万 |
| 初期人材採用費(児発管含む) | 100-200万円 | 紹介手数料・媒体掲載費 |
| HP・パンフレット・看板 | 30-80万円 | |
| 【初期投資 合計】 | **1,050-2,140万円** | |
| 運転資金(6ヶ月分) | 600-900万円 | 人件費・家賃・諸経費 |
| 【総額】 | **1,650-3,040万円** |
国保連請求は「2ヶ月遅れ入金」が原則です。4月開業→6月末入金まで、人件費・家賃を自力で立て替える必要があります。運転資金6ヶ月分は最低限の安全圏です。
自己資金の目安
日本政策金融公庫の「新創業融資制度」では、必要資金の **1/10以上の自己資金** が目安とされていますが、実際の通過率を上げるには **必要資金の 1/3〜1/2 程度の自己資金** があると安心です。総額2,000万円なら自己資金600-1,000万円。
日本政策金融公庫の活用
- 新創業融資制度: 上限3,000万円、無担保・無保証人
- 金利: 年2.5-2.9%程度(2026年現在)
- 返済期間: 設備資金20年・運転資金7年
- 事業計画書の質が審査の決め手(児発の収益モデル理解度を見られる)
東京都の補助金活用
- 東京都創業助成金: 最大300万円(対象経費の2/3)
- 東京都障害児通所支援事業所等開設準備経費補助: 上限額あり、備品・改修費対象
- IT導入補助金: ITツール導入(Roots等)に最大450万円
- 業務改善助成金: 最低賃金引上+設備投資で上限600万円
- 人材確保等支援助成金: 採用費・教育費の助成
開業1年目の収支シミュレーション(児発定員10名・稼働率80%)
| 月 | 売上(目安) | 稼働率 | 利益(目安) |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 0円 | 0%(指定取得待ち) | -200万円 |
| 2-3ヶ月目 | 70-100万円 | 20-40% | -100〜-150万円 |
| 4-6ヶ月目 | 150-200万円 | 50-70% | -30〜+20万円 |
| 7-12ヶ月目 | 250-300万円 | 80%(満員近く) | +50〜+90万円 |
黒字化の目安は **開業6-8ヶ月目**。それまでに約600-900万円の運転資金を消費します。これが「6ヶ月分の運転資金が必須」の理由です。
資金調達の組み合わせ例
総額2,000万円の場合の典型パターン:
- 自己資金: 600万円
- 日本政策金融公庫: 1,000万円
- 東京都創業助成金: 300万円
- 残額: 100万円(知人借入 or 親族からの援助)
失敗事例から学ぶ「資金調達でやってはいけないこと」
- 消費者金融・カードローンに頼る(金利高すぎ、信用情報に傷)
- 事業計画書を簡略化して融資申請(却下確率激増)
- 物件を確定する前に融資申請(物件未確定では金額確定できない)
- 児発管が確保できる前に賃貸契約(児発管採用失敗で開業半年延期)
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