制度・学術

個別支援計画 ダウンロード可能テンプレート — 児発・放デイ 5領域対応版

児発・放デイの個別支援計画書テンプレートを、令和6年改定の5領域構成(健康・生活/運動・感覚/認知・行動/言語コミュニケーション/人間関係・社会性)に沿って即使える形で提供。アセスメント表・モニタリング表・支援記録票も含む完全パッケージ。

公開: 2026-05-23読了 約7

個別支援計画は児発・放デイで必ず作成すべき法定書類ですが、決まった様式は国から提示されておらず、各事業所が独自に作成しているのが実情です。本記事では令和6年改定の5領域構成に対応した実用テンプレートと、関連書類(アセスメント表・モニタリング表・支援記録票)の標準項目を解説します。

テンプレート一式の構成

  • 【1】基本情報シート — 児童・保護者・主治医・関係機関の連絡先
  • 【2】アセスメントシート — 5領域+生育歴+発達検査結果の集約
  • 【3】個別支援計画書 — 支援目標+具体的支援内容+モニタリング期日
  • 【4】支援記録票(日次) — 支援内容と児童の反応の記録
  • 【5】中間モニタリングシート(3ヶ月時点) — 達成度の中間評価
  • 【6】本モニタリングシート(6ヶ月時点) — 達成度評価と次期計画への引継ぎ
  • 【7】保護者同意書 — 計画への同意署名・撮影・情報共有同意

【1】基本情報シートの必須項目

  • 児童氏名・生年月日・年齢・性別
  • 保護者氏名・続柄・連絡先(複数登録対応: 父・母・祖父母など)
  • 受給者証番号・有効期限・支給量
  • 通所開始日・通所頻度
  • 主治医・病院名・診断名・服薬
  • 療育手帳・身体障害者手帳の有無と等級
  • 相談支援専門員・利用計画案作成者の連絡先
  • 通学先(就学児の場合: 学校名・担任名・特別支援学級在籍有無)
  • 兄弟児の有無

【2】アセスメントシートの構成

アセスメントは個別支援計画の根拠となる重要な書類です。5領域+α の構成で、保護者ヒアリング+行動観察+発達検査の3軸から情報を集約します。

領域記載項目
生育歴出生時の状況・乳幼児期の発達・既往症・現在の家族構成
発達検査結果実施した検査の種類(K式・新版K式・遠城寺式等)・実施日・各領域の発達年齢
健康・生活食事・睡眠・排泄・衣服の着脱・基本的生活習慣
運動・感覚粗大運動・微細運動・感覚特性(過敏/鈍麻)
認知・行動注意持続・記憶・適応行動・問題行動の有無
言語・コミュニケーション受容語彙・表出語彙・非言語コミュ・AAC使用状況
人間関係・社会性愛着・対人関係・集団参加・ルール理解
保護者の主訴・要望保護者が支援に求めること
本人の意向本人が表現できる範囲での希望

【3】個別支援計画書のテンプレート

計画書は以下の構成を推奨します。各支援目標は「現状・目標・支援内容・評価指標」の4点セットで記載すると、モニタリング時の評価が客観的に行えます。

  • 計画作成日 / 計画期間(原則6ヶ月) / 次回モニタリング予定日
  • 総合的な支援方針(本人の生活全体に対する事業所のスタンス)
  • 5領域ごとの支援目標(下記4要素を含む)
  • ① 現状 — アセスメント結果からの抜粋
  • ② 目標 — 6ヶ月後に到達したい姿(具体的・観察可能な行動レベル)
  • ③ 支援内容 — 事業所が実施する支援(頻度・方法・担当者)
  • ④ 評価指標 — 達成度を測る基準(例: 「○○行動が週○回以上」)
  • 保護者支援の方針 — 家庭との連携・ペアレントトレーニング等
  • 関係機関との連携 — 学校・医療機関・相談支援との情報共有方針
  • 危機対応 — パニック・自傷・他害発生時の対応プロトコル

【4】支援記録票(日次)の最小項目

  • 日時・天候(行動への影響観察用)
  • 利用時間(到着〜退所)
  • 体調(検温・食事量・睡眠状況)
  • 実施した活動内容(プログラム名・時間)
  • 本人の反応(表情・行動・発語の特記事項)
  • 個別支援計画目標への取り組み記録
  • 支援者の関わり(誰がどのような声かけをしたか)
  • 保護者への引継ぎ事項
  • 記録者署名

【5】中間モニタリング(3ヶ月)の意義

中間モニタリングは法定要件ではありませんが、6ヶ月後の本モニタリングで「やってみたが何も変わらなかった」と判明するリスクを下げるため、強く推奨します。3ヶ月時点で進捗を確認し、必要に応じて支援方法を微調整することで、計画期間を有効活用できます。

【6】本モニタリング(6ヶ月)の必須評価項目

  • 各支援目標の達成度評価(達成 / 一部達成 / 未達)
  • 達成・未達の根拠となる行動観察記録の抜粋
  • 保護者ヒアリング結果(家庭での変化・要望の変化)
  • 関係機関からの情報(学校・医療機関のフィードバック)
  • 支援方法の評価(どの支援が効果的だったか・効果が薄かったか)
  • 次期計画(次の6ヶ月)への引継ぎ事項
  • 児発管署名・保護者同意署名

【7】保護者同意書の記載事項

  • 個別支援計画の内容に同意する旨の文言
  • 計画期間中の写真・動画撮影への同意(SNS掲載は別途同意必須)
  • 関係機関(学校・医療機関・相談支援事業所)との情報共有同意
  • 緊急時の医療機関連絡同意
  • 保護者署名欄(複数保護者対応: 父・母など)
  • 同意日

💡 ROOTSでは、受講した研修を職員ごとの実施記録として登録できます。実施日・受講者・内容が履歴として残り、運営指導で提示する資料として出力できます。

テンプレ運用での注意点

  • 5領域はすべて埋める必要はない(支援不要な領域は「現状良好」記載でもOK)
  • 目標は「観察可能な行動」で記述(「集中力がつく」より「45分の活動を最後まで取り組める」)
  • 支援方法は「誰が・いつ・どのように」を具体化(支援者によってブレないように)
  • モニタリング期日の自動アラートを設定(6ヶ月を1日でも超えると未作成減算)
  • テンプレを使い回しすぎると「画一的支援」と評価される。児童ごとに必ず個別化を

テンプレの入手方法

本テンプレートを Word / Excel / PDF 形式でまとめた完全版は、Rootsの事業所アカウントで標準提供しています(現在は事前予約受付中)。「自社のフォーマットに統一感がない」「新人児発管がゼロから書けない」といった事業所は、標準テンプレに沿った運用に切り替えることで業務効率と監査対応の双方を改善できます。

参考・引用

  • こども家庭庁「児童発達支援ガイドライン」(令和6年7月)
  • こども家庭庁「放課後等デイサービスガイドライン」(令和6年7月)

※ 本記事は2026-05-23時点の確認内容です。制度・自治体の運用は変更される可能性があります。

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