保護者の方へ・就学・進学

就学相談タイムライン(年長保護者向け) — 年長春から入学までの12ヶ月

発達凸凹のあるお子様の就学相談を、年長春から入学までの12ヶ月でいつ何をするか月別に解説。通常級・通級・支援級・支援学校の判定基準、覆した親の実例、3月までに済ませる準備リストまで。

公開: 2026-05-19読了 約9

就学相談は、お子様の小学校入学先(通常級・通級・特別支援学級・特別支援学校)を保護者・学校・教育委員会で決定するプロセスです。自治体ごとに開始時期・流れが異なりますが、多くの自治体で年長の春(5-6月)から動き始める必要があります。本記事では月別のタイムラインを解説します。

4つの進路選択肢

進路対象主な特徴
通常級配慮なしで集団で学べる子40人クラス、合理的配慮の申請は可能
通級指導教室通常級在籍+週1-2回 別教室で個別指導通常級メイン、抜き出し指導
特別支援学級(支援級)少人数の個別配慮を要する子8人以下クラス、教科担任制
特別支援学校中度〜重度の知的・身体障害専門教員、療育的環境

月別タイムライン(年長 4月〜入学翌3月)

【4-5月】 情報収集・自治体スケジュール把握

  • 居住自治体の「就学相談のしおり」を入手(教育委員会・市役所HP)
  • 就学相談の開始時期・締切を確認(早い自治体は5月締切)
  • 通っている児発の児発管に「就学相談の経験談」を聞く
  • 夫婦で進路の方向性を話し合う(年長春に決めるのは早すぎないか)

【5-6月】 就学相談の申し込み

  • 教育委員会の就学相談窓口に申し込み
  • 受給者証の発達検査結果を提出資料として準備
  • 主治医の意見書(必要な自治体)を取得開始

【6-9月】 学校見学・体験入学

  • 近隣の通常級小学校を見学(配慮事項を伝えて要件確認)
  • 通級指導教室の併設校を見学
  • 特別支援学級のある学校で授業見学
  • 特別支援学校で体験入学(地域の対象校で半日体験)
  • 見学時のチェックリスト: 1クラス人数・教員数・トイレ等の設備・卒業生の進路

夏休み期間は学校見学のチャンスです。先生方が比較的時間を取りやすく、子の様子も見られます(夏季預かり等)。

【9-11月】 就学相談の面談・判定

  • 教育委員会との面談(発達検査・行動観察を実施することも)
  • 保護者の希望(通常級 or 支援級 etc.)を明確に伝える
  • 主治医・児発・幼稚園/保育園の意見書を提出
  • 判定会議(教育委員会内部)で進路案が決定

【11-12月】 判定結果の通知 → 不服があれば再協議

判定結果は「支援学校相当」「支援級相当」「通常級+通級」「通常級」の4区分で通知されます。保護者が判定に不服がある場合、再協議を申し立てることができます。実際に「支援級判定」から「通常級+通級」に覆した事例も多数あります。

【1-2月】 進路確定・入学準備

  • 進路確定の書面を提出
  • 入学する小学校で個別面談(担任予定教員と顔合わせ)
  • 「個別の教育支援計画」「個別の指導計画」の素案作成
  • ランドセル・学用品の準備(感覚過敏配慮の物選び)

【3月】 入学直前の最終調整

  • 通学路の練習(集団登校 or 親の付き添い)
  • 入学式の流れ・座席位置を学校に確認(感覚過敏配慮)
  • 放デイの入学後利用契約・送迎調整

判定を覆した親の実例(支援級 → 通常級+通級)

A家(東京都・5歳ASD): 判定では「情緒障害特別支援学級相当」だったが、(1)主治医の意見書「集団参加可能」を新規取得、(2)通常級教員との面談で「合理的配慮で対応可能」と確認、(3)再協議で「通常級+週2回通級」に変更。実際の入学後も通常級で適応中。

判定に納得できない時の対処

  • 判定理由の文書での開示を求める(口頭説明だけでは曖昧)
  • 主治医・児発管に追加意見書を依頼
  • 希望する進路の学校に直接見学・教員と面談
  • 保護者会・特別支援教育センターに相談
  • 行政不服審査法に基づく不服申立(最終手段)

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参考・引用

  • 学校教育法 第81条(特別支援学級)
  • 文部科学省 特別支援教育の概要

※ 本記事は2026年5月時点の情報に基づきます。制度・自治体の運用は変更される可能性があります。

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