制度・学術

関係機関連携加算 — 学校・医療機関・相談支援との連携で算定する加算

関係機関連携加算(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)の算定要件、対象となる連携先(学校・医療機関・相談支援事業所等)、連携の証拠書類、令和6年改定での変更点を完全解説。

公開: 2026-05-23読了 約6

関係機関連携加算は、児発・放デイが学校・医療機関・相談支援事業所などの関係機関と情報共有・連携を行った場合に算定できる加算です。児童の発達支援は事業所単独では完結せず、複数の関係機関の連携が不可欠です。本加算はこの連携活動を評価する重要な仕組みです。

加算の区分と単位数

区分単位/回内容
加算Ⅰ200単位/回就学先・進学先と就学等支援に関する情報連携
加算Ⅱ200単位/回医療機関・相談支援事業所との情報連携(計画相談員と連携した場合)
加算Ⅲ150単位/回保育所等訪問支援事業者との情報共有

加算Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは別々に算定可能です。同月内に複数の関係機関と連携した場合、それぞれの加算を算定できます(算定上限あり)。

【加算Ⅰ】 就学等関係機関連携

  • 対象: 就学先(小学校・中学校・特別支援学校・幼稚園・保育所)
  • 内容: 児童の発達状況・支援内容を就学先と共有
  • 具体例: 進学前の引継ぎ会議、特別支援学級との情報共有、学校での合理的配慮の相談
  • 算定機会: 児童の進学・進級時、新規通所時の学校連携時

【加算Ⅱ】 医療機関・相談支援事業所との連携

  • 対象: 医療機関(主治医・小児科・精神科)・相談支援事業所
  • 内容: 児童の医療情報・サービス利用計画の情報連携
  • 具体例: 医師との会議、計画相談員とのカンファレンス、医療的ケア対応の打合せ
  • 算定機会: 個別支援計画作成・更新時、医療的ケアの変更時

【加算Ⅲ】 保育所等訪問支援との連携

  • 対象: 保育所等訪問支援事業者
  • 内容: 訪問支援の結果・所見の共有
  • 具体例: 訪問支援員からのフィードバック共有、支援方針の擦り合わせ
  • 算定機会: 保育所等訪問支援を併用する児童について連携した時

算定の前提条件

  • 個別支援計画に関係機関連携の位置づけを明記
  • 保護者の同意のもと、情報共有を実施
  • 連携内容を記録(議事録・連携記録)に残す
  • 連携先の機関名・連携日・連携内容を明確に

記録要件

関係機関連携加算の算定根拠として、以下を記録します。実地指導での確認頻度が高い項目です。

  • 連携日(年月日)
  • 連携先機関名・担当者名
  • 連携形式(対面会議・電話会議・書面)
  • 連携内容(具体的に・5W1H)
  • 事業所側参加者(児発管・指導員等)
  • 保護者同意の有無(書面同意が推奨)
  • 今後の支援への反映(個別支援計画への記載等)

令和6年改定での変更点

  • 加算単位の見直し(算定要件の明確化に伴う調整)
  • オンライン会議での連携も算定対象として明確化
  • 記録要件の厳格化(議事録の保管が原則必須に)

よくある誤算定

  • 保護者同意なしに情報共有を行い算定 → 個人情報保護法違反
  • 電話で「お話ししただけ」を連携として算定 → 内容記録不足で実地指導指摘
  • 同一機関との連携を同月内に複数回算定(算定上限超過)
  • 対象外機関(他事業所・自治体一般窓口等)との連携を算定

事業所運営のコツ

  • 計画相談員との定期カンファレンス(月1回)を仕組み化
  • 就学相談・進級時には学校との引継ぎを必ず設定
  • 医療機関とは年1-2回の情報共有会議を設定
  • 連携記録はテンプレ化して記入負担を最小化

参考・引用

  • 令和6年度障害福祉サービス等報酬改定における主な改定内容

※ 本記事は2026-05-23時点の確認内容です。制度・自治体の運用は変更される可能性があります。

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