制度・学術

児発・放デイ 児童指導員 配置基準 完全早見表 [2026年版]

児童発達支援・放課後等デイサービスの人員配置基準(定員別・サービス種別)を一目で分かる早見表で整理。常勤・非常勤の取り扱い、機能訓練担当職員の配置義務、医療型・重症心身障害児型の特例まで2026年最新基準で完全網羅。

公開: 2026-05-23読了 約8

児発・放デイの人員配置基準は、定員・サービス種別・対象児童特性により細かく分かれています。配置基準を1人でも欠くと指定基準違反として指導対象になり、減算や指定取消の処分対象になり得ます。本記事では2026年時点の最新基準を早見表で完全整理します。

【標準型】児童発達支援 配置基準

定員区分管理者児発管児童指導員・保育士機能訓練担当職員
定員10名以下常勤専従1名常勤専従1名常勤2名以上(うち1名以上常勤)希望時のみ
定員11-20名常勤専従1名常勤専従1名常勤2名+定員1名増えるごとに常勤換算0.1名希望時のみ
定員21名以上常勤専従1名常勤専従2名以上(20名ごとに1名追加)上記計算に準ずる希望時のみ

「常勤2名以上(うち1名以上常勤)」は誤記ではありません。児童指導員・保育士の合計が常勤換算で2名以上必要、かつそのうち1名は「物理的に常勤」である必要があるという意味。

【標準型】放課後等デイサービス 配置基準

放課後等デイサービスは、児童発達支援とほぼ同じ配置基準が適用されます。違いは「機能訓練担当職員」が原則必須となるサービス区分があることと、放課後・休業日の運営時間に応じた配置の柔軟性があることです。

定員区分管理者児発管児童指導員・保育士
定員10名以下常勤専従1名常勤専従1名常勤2名以上(うち1名以上常勤)
定員11-20名常勤専従1名常勤専従1名常勤2名+定員1名増えるごとに常勤換算0.1名
定員21名以上常勤専従1名常勤専従2名以上上記計算に準ずる

【主たる対象者・特例型】配置基準

重症心身障害児を主たる対象とする事業所

  • 管理者: 常勤専従1名
  • 児発管: 常勤専従1名
  • 嘱託医または医師: 1名以上
  • 看護職員(看護師・保健師・准看護師): 1名以上
  • 機能訓練担当職員(PT・OT・ST等): 1名以上
  • 児童指導員・保育士: 1名以上

医療的ケア児を受け入れる事業所

  • 上記の標準型基準に加えて、医療的ケア児の人数・状態に応じた看護職員配置が必要
  • 医療的ケア区分(スコア)に応じた加算で別途看護師の常勤配置が要件化
  • 医師の指示書に基づく対応プロトコルの整備が必須

管理者の要件

  • 常勤で専従(原則として他事業所の管理者を兼務不可)
  • 同一事業所内の他職種(児童指導員等)との兼務は可能
  • 管理者業務に支障がない範囲で、児童指導員業務を兼務可能
  • 法人本部の管理者と事業所の管理者を兼務する場合は、業務分掌と勤務時間管理が必要

管理者の兼務可否は自治体により解釈差があります。多店舗展開する場合は事前に各自治体へ確認必須。

児発管の要件

  • 常勤で専従(他事業所の児発管との兼務は不可)
  • 同一事業所内で児発と放デイを多機能型で運営する場合、両方の児発管を兼務可能
  • 個別支援計画の作成・モニタリングが主たる業務
  • 不在になると基本報酬の30-50%減算(児発管欠如減算)
  • 実務経験+基礎研修+OJT 2年+実践研修の修了が任用要件

児童指導員・保育士の任用資格

児童指導員に該当する者

  • 社会福祉士・精神保健福祉士の資格保有者
  • 社会福祉学・心理学・教育学・社会学を専修する学科卒業者(大学・大学院・短期大学・専修学校等)
  • 幼稚園・小学校・中学校・高校の教員免許保有者
  • 高等学校卒業者で2年以上の児童福祉事業に従事した経験を有する者
  • 上記以外で3年以上の児童福祉事業の従事経験+厚生労働大臣指定の研修修了者

保育士に該当する者

  • 保育士登録証保有者(国家資格)
  • 保育士養成施設卒業者で登録手続き済み

常勤・非常勤の取り扱い

  • 常勤: 事業所が定める常勤勤務時間(通常週40時間)を勤務する者
  • 非常勤(常勤換算): 非常勤職員の勤務時間合計を常勤勤務時間で除した値
  • 配置基準の「常勤換算2名以上」は、フルタイム1名+非常勤(週20時間)2名のような組み合わせでも可
  • ただし「うち1名は常勤」要件がある場合は、必ず物理的常勤者が1名必要

機能訓練担当職員の位置づけ

機能訓練担当職員(PT・OT・ST等)は標準型では配置義務がありませんが、機能訓練を提供する事業所では原則配置が求められます。重症心身障害児型では必須。

  • 配置すれば「機能訓練加算」の算定が可能
  • 専門的支援加算(R6新設)の体制加算・実施加算の対象職種でもある
  • 週1日の非常勤配置でも、勤務時間に応じた加算算定可能

よくある配置基準違反

  • 児発管が他事業所と兼務している → 専従義務違反
  • 常勤指導員が産休・育休に入り、後任を非常勤のみで対応 → 「うち1名常勤」要件違反
  • 管理者が法人本部業務の比重が高く、事業所への出勤が週1-2日 → 専従疑義
  • 定員拡大届出後に指導員数の見直しを忘れている → 配置基準充足度低下

配置基準を満たさなくなった場合の対応

  • 事業所内に有資格者がいないか確認 → 配置転換
  • 同一法人の他事業所から異動 → 人員配置の再構築
  • 人材紹介・派遣の活用 → 短期確保
  • 採用活動の即時開始 → 中長期確保
  • 自治体への報告と「定員減」「サービス縮小」の検討 → 配置基準を満たすレベルへ調整

配置基準は「事業の前提」です。減算ペナルティ以前に、児童・保護者への支援品質の根幹に関わります。日常から余裕を持った配置(基準+1名以上)が経営の安定につながります。

参考・引用

  • 児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準(平成24年厚生労働省令第15号) 第5条
  • こども家庭庁「障害児通所支援に係る基準告示」

※ 本記事は2026年5月時点の情報に基づきます。制度・自治体の運用は変更される可能性があります。

関連記事

8分で読める児発管(児童発達支援管理責任者)になるには — 実務経験要件と研修体系の全容児童発達支援管理責任者(児発管)の資格取得に必要な実務経験(5年・3年・8年の区分)、基礎研修・実践研修・更新研修の体系、保育士・社会福祉士からのキャリアパスを2026年最新版で完全解説。根拠告示まで明示。7分で読める保育士から児発・放デイへの転職 — 給料・働き方・必要資格を完全比較保育士・幼稚園教諭からの児童発達支援・放課後等デイサービスへの転職を、給料相場・労働時間・休日・必要資格・面接対策まで完全解説。「保育園との違い」「未経験でも転職できるか」を現役職員の本音で。6分で読める児童指導員任用資格 — 該当する学部・経歴一覧(2026年版)児童指導員任用資格に該当する学部・学科・経歴を、児童福祉法施行規則第43条に基づき完全解説。保育士・教員免許・社会福祉士との関係、現場での扱い、新卒採用時の確認方法、専門学校生・大学生向け判定例。9分で読める児童発達支援事業所 開業に必要な資金 — 自己資金・融資・補助金の現実値児発・放デイの開業に必要な資金を、物件・内装・人材採用・運転資金で完全分解。自己資金の目安、日本政策金融公庫の活用、東京都創業助成金、補助金、6ヶ月の運転資金まで。実例PL付き。