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児発・放デイの1日の流れと役割分担 — 新人指導員のためのオペレーション完全ガイド
児発(午前/午後)・放デイ(平日/長期休業)の1日の標準的な流れ、職員の役割分担、開所準備〜閉所までのタスクリスト、新人が迷わないオペレーション設計を完全解説。
児発(児童発達支援)・放デイ(放課後等デイサービス)の1日の流れは、事業所のオペレーション品質をそのまま映します。本記事では児発 1日の流れ、放デイ 1日のスケジュール、職員の役割分担、開所準備から閉所までのチェックリストを、新人指導員が現場で迷わない順序で整理しました。こども家庭庁の児童発達支援ガイドライン・放課後等デイサービスガイドライン(令和6年7月)に沿った構成です。
「児発 スケジュール」「放デイ 業務」を初めて任された方が、出勤初日からタイムラインを把握できるよう、午前ケース・午後ケース・平日・長期休業の4パターンに分けて解説します。あわせて児童指導員 1日のタスク粒度・児発管・送迎担当との役割分担も明文化します。
児発の1日の流れ(午前ケース)
児発は未就学児が対象のため、午前のみ・午後のみといった半日プログラム編成が一般的です。午前ケースの児発 1日の流れは、保育園・幼稚園に通っていない子や、母子通園で利用する家庭が中心となります。
| 時間帯 | 内容 | 主担当 |
|---|---|---|
| 8:30 | 開所準備・室内清掃・記録確認 | 早番指導員 |
| 9:00 | 送迎出発 / 来所受入開始 | 送迎担当・受入担当 |
| 9:30 | 健康観察・自由遊び | 指導員 |
| 10:00 | 朝の会・個別/小集団活動 | 指導員・児発管 |
| 11:00 | 主活動(感覚統合・SST・運動等) | 指導員 |
| 11:45 | 片付け・帰りの会 | 指導員 |
| 12:00 | 送迎・降所 | 送迎担当 |
| 12:30 | 記録・支援計画モニタリング | 指導員・児発管 |
児発の1日の流れ(午後ケース)
午後ケースは保育園・幼稚園の降園後に通う「並行通園」型が中心です。児発 スケジュールとしては短時間(2〜3時間)に活動を凝縮し、疲労が出やすい時間帯なので休息・水分補給の挟み込みを増やします。
| 時間帯 | 内容 | 主担当 |
|---|---|---|
| 13:30 | 開所準備・教材セッティング | 早番指導員 |
| 14:00 | 保育園・幼稚園送迎出発 | 送迎担当 |
| 14:30 | 来所・健康観察・水分補給 | 指導員 |
| 15:00 | おやつ・自由遊び | 指導員 |
| 15:30 | 主活動(個別療育・グループ活動) | 指導員・児発管 |
| 16:30 | 帰りの会・片付け | 指導員 |
| 16:45 | 送迎・降所 | 送迎担当 |
| 17:30 | 記録・保護者連絡 | 指導員 |
午後ケースは「並行通園後の子の疲労度」を見極めることが最重要。主活動の難易度を当日その場で下げる判断を、児発管と現場指導員で共有しておきます。
放デイ平日の1日
放デイ 1日の流れは、平日(学校がある日)と長期休業(夏休み・冬休み・春休み)で大きく異なります。平日は学校終了後の約3時間が中心。放デイ 業務としては、宿題支援・SST・余暇活動・送迎を限られた時間に詰め込むため、タイムマネジメントの精度が成果を分けます。
| 時間帯 | 内容 | 主担当 |
|---|---|---|
| 13:00 | 開所準備・記録引継・支援計画確認 | 早番指導員 |
| 13:30 | 小学校への送迎出発 | 送迎担当 |
| 14:30 | 低学年到着・健康観察・おやつ | 指導員 |
| 15:30 | 高学年到着・自由遊び | 指導員 |
| 16:00 | 宿題支援・個別療育 | 指導員・児発管 |
| 16:30 | SST・余暇活動(集団プログラム) | 指導員 |
| 17:15 | 帰りの会・片付け | 指導員 |
| 17:30 | 送迎・降所開始 | 送迎担当 |
| 18:30 | 記録・保護者連絡帳記入 | 指導員 |
| 19:00 | 閉所点検 | 遅番指導員 |
放デイ長期休業の1日
夏休み等の長期休業は、開所時間が10:00〜17:00程度に拡張され、昼食を挟む1日預かりとなります。放デイ 業務量は平常時の約2倍。事前のプログラム設計と外出計画(感染症・熱中症対策)が要です。
| 時間帯 | 内容 | 主担当 |
|---|---|---|
| 9:30 | 開所準備・教材/弁当受領確認 | 早番指導員 |
| 10:00 | 送迎・受入開始 | 送迎担当・受入担当 |
| 10:30 | 朝の会・午前活動(運動・制作等) | 指導員・児発管 |
| 12:00 | 昼食・休憩 | 指導員 |
| 13:00 | 静かな遊び・読書タイム | 指導員 |
| 14:00 | 午後活動(外出/集団療育) | 指導員 |
| 15:30 | おやつ・自由遊び | 指導員 |
| 16:30 | 帰りの会・片付け | 指導員 |
| 17:00 | 送迎・降所 | 送迎担当 |
| 18:00 | 記録・翌日準備 | 指導員 |
長期休業は外出機会が増えるため、移動中の事故・転倒・迷子対応のヒヤリハットが平日の3倍以上に跳ね上がる傾向。職員配置を「最低基準+1名」で組むのが安全運営の基本線です。
開所準備チェックリスト
児発 1日の流れも放デイ 1日も、開所前30分の準備品質で当日のリスクが7割決まります。新人が出勤初日から使える開所準備のチェックリストを、優先順位順に並べました。
- 室温・換気・空気清浄機の稼働確認
- 床・玩具・教材の消毒清掃(感染症対策)
- 個別支援計画の当日該当ページを確認
- 当日の利用児童名簿・送迎ルートを確認
- 配薬・アレルギー情報を担当者間で口頭共有
- 送迎車両の燃料・乗車名簿・チャイルドシート確認
- 緊急連絡網・救急セット・AEDの設置確認
- 記録用タブレット/連絡帳・写真撮影同意状況を確認
- 当日のプログラム教材を活動エリアにセッティング
閉所時のチェックリスト
閉所業務は「翌日の事故予防」と「保護者・他職員への引継品質」を担保する工程です。児童指導員 1日の最後の仕事として、必ず全項目をダブルチェックします。
- 全児童の降所確認(残留児童ゼロを声出し確認)
- 配薬残り・忘れ物の保護者連絡
- 当日記録の入力完了・支援計画モニタリング欄記入
- ヒヤリハット・インシデントの記録と上長共有
- 玩具・教材の消毒清掃・所定位置への片付け
- 送迎車両の車内点検(子の置き去り防止)
- ゴミ出し・洗濯物処理
- 翌日の利用児童・送迎ルート・職員配置の最終確認
- 電気・水道・施錠・防犯設備のチェック
送迎車両の車内点検は「降車後に必ず後部座席まで歩いて目視する」を全職員のルール化を。令和5年4月から義務化された送迎バスの安全装置運用と併せて、人による声出し点検を必ず残すことが事故予防の最終防波堤です。
役割分担の例(児発管・指導員・送迎)
児発・放デイのオペレーションは、職員間の役割分担が曖昧だと「誰もやっていない業務」が発生します。最低限ハッキリさせるべき3役の責任範囲を整理しました。
| 役職 | 主な責任 | 1日の主要タスク |
|---|---|---|
| 児童発達支援管理責任者(児発管) | 個別支援計画の作成・モニタリング・保護者面談・支援方針の決定 | 朝礼での当日方針共有、ケース会議、計画書記録、保護者対応 |
| 児童指導員・保育士 | 直接支援(療育)・記録・保護者連絡帳・現場安全管理 | 受入対応、主活動の進行、個別療育、記録入力、清掃 |
| 送迎担当 | 送迎車両運転・乗降介助・車内安全管理・降車後点検 | 送迎ルート確認、乗降介助、車内点検、燃料補給 |
人員基準上は児発管1名・児童指導員または保育士が利用児童数に応じて配置されますが、「送迎担当を別途置くか、指導員が兼任するか」は事業所裁量です。送迎時間帯の現場人手不足が指導員 1日の最大のボトルネックなので、兼任体制の場合は時間帯シフトの工夫が要です。
新人がつまずきやすいポイント
新人指導員が児発 1日の流れ・放デイ 1日のオペレーションに慣れる過程で、特定の段階で必ずと言っていいほどつまずきが発生します。先回りで知っておくと、最初の3ヶ月の離職リスクが下がります。
- 【記録の溜め込み】当日記録は当日中が原則。翌日に持ち越すと内容が薄くなり、保護者の信頼を損なう
- 【声かけの一律化】子どもごとの感覚特性・コミュニケーション特性を踏まえず、全員に同じ指示を出してしまう
- 【急な行動変化への対応遅れ】パニック・離席・他害の前兆サインを把握しきれず、対応が後手に回る
- 【保護者連絡帳の事実羅列】「何をした」だけでなく「どんな表情・反応だったか」を1行入れるだけで満足度が変わる
- 【送迎時の油断】到着・降車のルーティンが固定化すると、車内置き去り等の重大事故リスクが高まる
- 【ヒヤリハット未報告】「大事に至らなかったから」と隠さない。報告の積み重ねが事業所全体のリスク対策になる
新人期間の最初の1ヶ月は、児発管または先輩指導員が同じ動線で動いて「言語化されていない判断基準」を共有する伴走シフトを組むことが推奨されます。マニュアルだけでは伝わらない現場の機微が、退職率を大きく左右します。
児発 1日の流れ・放デイ 1日のオペレーションは、ガイドラインの理念(児童の最善の利益の保障・発達支援・家族支援)を現場で具体化する装置です。最初は本記事のテンプレを起点に、自事業所の児童層・地域特性・職員体制に合わせて少しずつカスタマイズしていくことで、定着の早い再現性ある業務設計に育っていきます。